医療経営支援

【歯科】歯科衛生士採用の現況 ~後編~

前号の前編では歯科衛生士を含む専門職種の採用の現況をハローワークの統計を用いてお伝えしました。今号では後編として、令和3年12月1日時点でハローワークに出されていた歯科衛生士(正社員)の求人票のうち、事業所所在地を熊本市とする49件を対象に提示されている賃金や社会保険への加入状況についてまとめました。

図1は求人票に記載されている「基本給」「手当」「総額」それぞれの上限と下限の平均を表しています。求人票により提示金額は様々ですが、総額で20万円超の提示が必須な状況です。

また、図2は社会保険の加入状況を表していますが、27%が歯科医師国保のみとなっています。

社会保険については求職者の関心も高いことから加入が有利と思われますが、加入検討に当たっては保険料の負担増だけではなく、福利厚生の充実による定着率の向上、コストの抑制(求人広告費、採用までの既存職員の残業代増 等)、さらには衛生士不足に伴う算定額の減少や予約件数の調整による減収とを総合的に比較する必要があると考えます。

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