令和6年4月の介護報酬改定に向けて国も様々な議論を進めています。11月14日の介護保険部会では「新しい複合型在宅サービスの検討」が明記され、機能が類似重複しているサービスの統合整理も提言されました。同じ事業所で通所介護と訪問介護が同時にサービス提供できるようなイメージに感じましたが、「小規模多機能とはどの様な違いになるのだろうか」「令和2年3月のコロナ禍特例で通所介護でも訪問サービスが出来るようになったが、この延長で新しいサービスが創設されるのだろうか」「人手不足と言われている介護業界で更に新しいサービスが出来ても人材確保は大丈夫だろうか」など考えてしまいます。
利用する側にとっては気心知れた事業所で訪問サービスまで受ける事が出来るのは安心ですが、サービス内容が複雑になると何だかよく分からなくなるのも実情です。ケアプランを自身で作る利用者は殆んどいないでしょうが、もっとシンプルでサービスを効率よくするためにも統合整理が進むのではないかと思います。
訪問介護では若いスタッフの従事者が少なく、継続的なサービス提供が難しくなる事業所が増える事もあり得ます。今後、サービスとしての通所介護と訪問介護の融合や事業所間のM&Aが増えてくるかもしれません。
医療経営支援チーム
岩本宗智
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