事業承継

事業再構築補助金の申請を終えて~所感と事業計画書作成のポイント~

弊社では数件の事業再構築補助金の申請に携わらせていただきました。その所感と事業計画書作成のポイントをお伝えします。新事業を始める際や他の補助金を申請するときにも必要となる考え方ですので、是非今後の参考にされてください。

事業計画書を作成する~採択率を高めるポイント~

以下の3点がとても重要です。いずれも「どれだけビジョンが明確で現実的か」がポイントです。

① 指針に沿っていることをしっかり説明できるか

「新分野展開」「事業転換」「業種転換」「業態転換」「事業再編」のどれに該当するのか、各類型の要件を満たしているか(製品等の新規性要件、市場の新規性要件など)をしっかりと説明しましょう。

② 再構築事業の実現性が具体的に説明できるか

事業を行う場所、予算、設備投資スケジュール、内容をできるだけ具体的に説明しましょう。

③ 顧客の積算根拠をマーケティングの視点で説明できるか

選定場所の理由(競合他社の把握)、顧客数、商品単価の根拠、営業(稼働)時間を理論的に説明しましょう。

申請を終えての所感

要件の理解が近道!しっかりと読み込みましょう!

今回の事業再構築補助金は、要件の中に再構築のヒントが散りばめられていました。要件を満たそうとする過程の中で自らの事業の強みを深掘りでき、新しいビジネスモデルの発見にもつながりました。

補助金がなくとも実施する事業計画を!

補助金採択を期待するあまり、既存事業のみで返済が不可能な融資を受けてしまう事業者の債務超過を心配しています。
“補助金ありき”ではなく“補助金がなくとも”確実に実行できる事業の選択が不可欠だと改めて感じました。

【第三回受託申請件数】 
事業計画書作成 + 認定支援機関による確認書作成 : 2件
事業計画書添削 + 認定支援機関による確認書作成 : 3件 
第一回、第二回の修正・再申請 : 2件                計 7件

*弊社の事業再構築補助金の受託はすでに顧問契約中の関与先様のみとさせていただいております。ご了承ください。

※更新時の法令や情報等に基づいております。最新の情報についてはご自身でご確認ください。
※当情報を用いた個別具体的な判断に対して弊社は一切の責任を負いかねます。必ず税理士等の専門家にご相談ください。
※弊社が独自に作成した文章等の転載・改変・再配布等の一切を禁止します。

関連記事