事業承継

M&A後のPMIプロセス

事業承継において、売り手企業の主たる目的としては企業の存続をすることよりも、いままで培ってきた事業や従業員の引継ぎが行われることです。
買い手企業の目的としては現在行っている事業と買収した事業とを統合した後に順調な企業活動をしていき、さらなる飛躍をしていくことです。

しかし、実際のM&Aの現場においては合意することが主たる目的となって、買収企業のその後の運営のことが後回しになっているケースもあります。
そこで、M&Aの合意後に買い手企業が目的を達成するため・統合後の効果を最大化するために必要なPMIプロセス(Post Merger Integration)についてご紹介します。

PMIとは売り手側・買い手側を適切に統合するためM&A後概ね1年の集中実施期を経て、それ以降も継続的に実施される取り組みのことを指します。
M&Aによって引き継いだ事業の継続・成長に向けた統合やすり合わせ等の取組については、その重要性や取組についての中小企業の理解が不足しており、支援機関も少ない状況です。
このため、M&Aを成功に導くためには「事業の引継ぎ(M&Aの成立)」と「引継ぎ事業の継続・成長(PMIの実施)」を車の両輪で進めることが必要との認識の下、進めていく必要があります。

M&Aの成立は「スタートライン」であり、その後のPMI(統合作業)を適切に行うことが重要です。

中小PMI支援メニュー(中小企業庁)
https://www.meti.go.jp/press/2021/03/20220317005/20220317005.html

中小PMIガイドライン(中小企業庁)https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/download/pmi_guideline_summary.pdf

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