事業承継

信託活用による事業承継

 経営者の高齢化が進む昨今、事業を継続していくためには、さまざまな障害を越えていかなければなりません。事業承継においては後継者の選定や教育とともに、事業用財産である株式などを後継者へ移転するために、事前に十分な準備をしておく必要があります。スムーズな事業承継のための一つの方法として「信託」が考えられます。

★信託の概要
信託とは、簡単にいえば「目的となる財産を信じて託すこと」です。
その目的となる一つの財産を3つの者に分けることとなります。

★事業承継の例
わが社は創業30年やってきた。近年は厳しい状況が続き業績が悪化していたが、企業努力により今後の業績の見通しは良好である。評価額が下がっている今のうちに、株式を後継者(長男)へ移転したい。しかし、経営者としてはまだ教育期間が必要である。

 信託を活用することで事前に株式の経済価値のみを後継者(受益者)へ移すことができます。また、現経営者(委託者・受託者)が議決権を行使する権利を有するため、引き続き重要な経営事項の決定を行うことができます。


 この信託の方法によって、後継者への生前贈与により円滑な財産の承継を行い、かつ、後継者が一人前になるまで経営権を保持することができます。

※この記事は内容を簡略化しています。

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