3月末から運用が予定されていた「健康保険証のオンライン資格確認」が当面先送りされることとなりましたが、受付業務にもIT導入への対応が求められるようになってきました。また、飲食店をはじめとする他業種ではキャッシュレス決済が進み、支払方法の多様化が進んでいますが、医療機関においては、3%前後の手数料※が一つの壁となり、導入が進んでいないのが現状のようです。
このような中で、コロナの感染対策や受付業務の合理化を目的にキャッシュレス端末ではなく自動釣銭機を導入されるケースが見受けられます。メーカーや機能にもよりますが、価格は設定費用を含めて100~150万円前後からで、受付の内側に設置して職員が操作するケースと受付の外向きに設置して患者が「セルフレジ」として操作するケースがあります。
導入された医院からお聞きしたメリットと注意点を下記にまとめましたので、導入を検討される際の参考にされて下さい。
※ 手数料は決済会社及び決済方法(クレジット、電子マネー、QR等)により異なります。
導入メリット
・紙幣、硬貨に直接触れる機会が減るため、受付事務、患者双方のコロナ感染に対する不安を和らげることが出来る。
・釣銭間違いが発生しない。また、診療終了後のレジ現金残高の確認が不要で、翌日の金種別の釣銭の準備も自動的に行われるため、レジ締めに費やす時間を短縮出来る。
注意点
・釣銭切れ(セルフレジの場合)や紙幣の読み取りエラーが起こることがある。
・高齢の患者を中心に初回は操作方法の説明が必要。
※定期的に通院される患者であれば、2回目以降は概ね操作トラブルはないようです。
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