医療経営支援

【歯科】タックスシールドを活用した投資

新型コロナウィルスの分類が5類に移行して約4ヶ月が経過しました。日常生活や経済活動も新たな局面を迎えていると思われますが、このような環境の変化に対応し、事業を成長させるためには常に何らかの投資が必要と考えられます。
投資と言えば、新たな医療機器等を導入する「設備投資」が一般的ですが、患者対応の充実や職場環境の維持・改善を目的とした「人材投資」やセミナー参加費など院長先生ご自身のスキルアップのための「自己投資」も事業の成長に必要な投資と言えます。

ただ、投資の必要性は認識されていてもまとまった額の資金流出を伴うため、実行を躊躇されるケースも多いかと思います。そこで活用して頂きたいのが「タックスシールド」です。
タックスシールドとは、税金による資金流出の減少効果を指します。一般的には設備投資の意思決定の際に用いられる概念ですが、他の投資でも効果が期待出来ます。例として、個人立歯科医院(累進課税)において歯科衛生士を採用した場合の効果を比較したものが下記の図です。同額の給与であっても該当する税率により資金流出額が異なりますので、業績が順調に推移し、税率が高まるほど資金流出を抑えつつ投資効果を得られることになります。
税率の上昇は税負担が増す一方、積極的な投資により競争優位性を獲得するチャンスでもありますので、タックスシールドを活用した投資を検討されてみてはいかがでしょうか。

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