医療経営支援

光熱費の高騰、どこまで上がるのでしょうか?

 光熱費(電気、ガス)の高騰が大きく影響しています。日本医師会は4月26日に「診療所の光熱費の変動に関する実態調査」を公表しましたが、有床診療所で年間261万、無床診療所で46万もの増加になるという深刻な結果が報じられました。

 調査は令和3年と4年の10~12月を比較して行われました。対前年比実績で有床診療所は146%、無床診療所でも132%と驚く増加率で、大手電力会社の更なる値上げが予測される中どこまで価格が引き上げられるのか?大きな不安要因です。地方交付金による補助支援や国の激変緩和措置も行われていますが、もはや焼け石に水で全く追いついていない状況と思われます。

 診療科別(無床診療所)の調査も出ており、整形外科、泌尿器科、脳神経外科類の増加が特に大きくなっています。高額検査機器や透析機器の影響が大きいと思われますが、皮膚科、耳鼻咽喉科、小児科は大きな影響が有りませんでした。皆様の施設では如何でしょうか?

 速報値として弊社関与先の結果(n=2診療科毎)を掲示しますので、ご参考にされて下さい(同期間の前年比較です)。

 整形外科透析泌尿器科脳神経外科皮膚科歯科
関与先増加率104%126%125%113%118%

出典:日本医師会 診療所の光熱費の変動に関する実態調査結果報告 20230426_3.pdf (med.or.jp)

日本医業経営コンサルタント協会
認定コンサルタント
岩本宗智

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