医療経営支援

【歯科】令和2年度における保険医療機関等の不正請求の状況

前回に引き続き、厚生労働省より公表されました「令和2年度における保険医療機関等の指導・監査の実施状況について」の不正請求の項目を見ていきます。

指定取消・指定取消相当を受けた歯科の不正請求等の項目は、前年と比べて全て増加しています。保険医療課医療指導監査室に問い合わせを行いましたが、不正請求を行った背景までは明らかになりませんでした。
令和2年は、4月から5月にかけて新型コロナウイルスによる緊急事態宣言と、「歯科は危険」というマスコミ報道によって急激な患者数減少に見舞われました。また、日本歯科医師会から感染拡大を防ぐため、延期しても問題が少ない治療、定期健診、訪問診療等の延期の検討等のお願いもありました。医療機関として先の見えない不安、厳しい経営状況があることも、今回の不正請求に少なからず影響しているのではないかと思われます。

【参考】令和2年度における保険医療機関等の指導・監査の実施状況(https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000875852.pdf
令和元年度における保険医療機関等の指導・監査の実施状況(https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000715477.pdf

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