医療レポート

【医科】医療情報システムの安全管理とは

厚労省G‐MIS 医療機関等情報支援システムにログインしてみました』の記事でG-MISについて掲載した通り、国は紙から電子化への流れを推進しています。電子化でのメリットとして、インターネット環境さえあればすぐに提出ができる、郵送コストが削減できることなどが挙げられます。

しかし、電子による提出やデータの電子化は便利な反面、次のような固有の特殊性・デメリットもあります。
・ 紙の媒体やフィルム等に比べて、その動きが一般の人にとって分かりにくい側面がある
・ 漏えい等の事態が生じた場合に、一瞬にして大量に情報が漏えいする可能性がある
・ 医療従事者が電子化された情報の取扱いの専門家とは限らないため、その安全の確保に慣れていないケースが多い。

医療情報化の流れだからと、安易に電子化を行うことは情報漏洩等に繋がる可能性がありますので、導入の際には、自院での医療情報システムの安全管理が十分であるかの確認が必要です。(8月号記事では、サイバー攻撃対策についても掲載しております。)

まずは、厚生労働省のHPにある「医療機関のサイバーセキュリティ対策チェックリスト」で自院の現状把握を行い、「医療情報システム等の障害発生時の対応フローチャート」で、今後の体制整備を検討してはいかがでしょうか。

参照
厚生労働省:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第5.2版(令和4年3月)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275_00002.html
①220501_医療機関のサイバーセキュリティ対策チェックリスト
②220501_医療情報システム等の障害発生時の対応フローチャート

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