医療経営支援

【医療総合】令和4年の賃金改定(昇給)の検討について

新年度もはや1ヶ月が過ぎましたが、この時期は経営者の皆さまから『昇給』についてのご相談を受けることがあります。賃金改定時期としては、病院では4月より、診療所や薬局、介護事業所においては7月より改定される事業所が多いようです。今回は、令和3年までの過去3年間の賃金改定状況をみながら昇給について検討していきます。

表1の調査結果より、1月~6月に賃金引上げを実施した事業所の割合は、九州を含む地域では74.6%で、全国合計でも約6割近くが賃上げを実施されています。COVID-19の影響で一昨年は一時的に賃下げを実施した事業所もありましたが、全体では少数でした。

九州を含む地域の平均賃金改定率は2.7%
令和1年から改定率もアップしています

表1、2より賃金改定を実施しない事業所も2~3割ありますが、多くの事業所が定期的に昇給を実施している状況です。課題は多くありますが、『診療報酬改定』『介護職員処遇改善支援補助金』の活用、就業規則改正(昇給停止時期等も検討)等も考慮し、賃金改善が継続できるような取組みをご検討ください。その際の検証・分析などは担当者までご相談ください。 

出典:厚生労働省「令和3年賃金改定状況調査結果」より

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