事業承継

事業再構築補助金から学ぶ事業計画作成のポイント!

事業再構築補助金の申請における事業計画の作成にて、事業の実現性を高めるポイントにマーケティング理論の活用があります。今回は、アメリカの経営学者であり現代マーケティングの第一人者として知られるフィリップ・コトラー氏が提唱したマーケティングの基本となる5つのステップを、再構築補助金のケースに置き換えて事業計画のヒントを学びます!

「R・STP・MM/4P・I・C」

フィリップ・コトラー提唱

STEP1:調査(Reserch)

まず、実施事業をとりまく環境調査を実施する。世の中の流れや変化、市場の状況を分析し、世の中の現状を正しく捉えることが目的。(PEST分析、SWOT分析、ファイブフォース分析など)

➡コロナ禍の影響を受けるか否か。コロナ対策が可能な事業であるか。etc

STEP2:ターゲットの特定(STP

市場を分類し、自社の立場を明確にして、ターゲットとなる顧客層を絞り込む。
Segmentation(市場の分割)→Targeting(標的市場の選択)→Positioning(位置取り)

➡近隣住民は何人いるのか→そのうちターゲットになり得る人は何人いるのか(若者・高齢者)。ネット販売の場合でもターゲットになり得る人は何人いるのか(利用者数や閲覧数により算出する)。

STEP3:ーケティングックス(MM/4P

自社の商品・サービスが、ターゲットとする顧客層へどのようにアプローチをするかを4つの視点から分析を行い、競合他社との差別化も行う。 Product(製品)、Price(価格)、Promotion(販売促進)、 Place(流通)の4つ。

➡他社商品より価格が1,000円ほど高いが、1年ほど長持ちするなど数値化する。無料SNS広告を利用することで、販促費が他社よりも20万円安く済むため利幅を取ることが出来る。etc

STEP4:戦略の目標設定と実行(Implementation)

実際に戦略・戦術を実行する際の数値目標の設定など、戦略を構築。「いつまでに」「誰が」「どこで」「どのように」「何をするのか」など具体的な行動計画を立て、実行に移す。

➡実施体制を決める(製品開発はAさん、広告・販促はBさん、予算管理はCさん、etc)
 ※実施体制は、複数人で行うと事業実現性が高くなります。

STEP5:モニタリング管理(Control)

効果を測定し、改善をするための戦略の見直しを実施。結果を踏まえて、改善が必要な箇所は計画を修正し、次の行動計画へ繋げる。

➡売上がなぜ上がらないのかを分析(目標のターゲットに広告が届いているか、販売方法は適正か、etc)

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