医療経営支援

九州8県における出資持分あり・出資持分なし医療法人数の推移

出資持分あり・出資持分なし医療法人数の九州8県における年度比較を行いました。(表1)

表1 医療法人数の比較

令和2年3月末時点の九州8県の医療法人社団の総数は、8,245法人。
そのうち、持分あり医療法人は前年比93減の6,120法人、持分なし医療法人は同161増の2,125法人です。
九州各県の基金拠出型医療法人の設立は、1年間で100件を超えるペースで増加しています。

持分の定めのない医療法人への移行計画の認定制度(認定医療法人制度)は、令和2年9月30日で一旦期限を迎え、その期限前に持分有りから持分なしへ移行した法人も少なからず含まれているものと思われます。
現在、認定医療法人制度の延長については調整中です。

次に、九州8県の医療法人数における一人医師医療法人設立認可件数の年度比較です。(表2)

九州8県の合計では、医科は5法人増加、歯科は26法人増加しており、ここ最近は、歯科における一人医師医療法人設立の増加傾向が顕著です。
医科は減少している県もあり、高齢化に伴う閉院等が要因と考えられます。
一人医師医療法人数の増加が多い順に、福岡県(16件)、佐賀県(9件)となっています。

表3では、各県の推計人口比較を行っています。
以前より、福岡県は進学・就業による増加、沖縄県は県外からの移住と高い出生率による増加が継続し、他の各県は少子高齢化による人口減少が継続しています。

【出典;厚生労働省『医療法人数の推移について』/各県HP人口推計より作成】
記事;医療経営支援チーム

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