税務

令和2年分版・所得税確定申告の準備

令和2年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告受付期間は、令和3年2月16日(火)~3月15日(月)の予定です。
(還付申告は、それ以前でも行うことができます)
また、個人事業主の令和2年分消費税確定申告は、令和3年3月31日(水)が申告・納税期限です。
確定申告に必要な書類の準備や確認を、お願いします。

◆寄付金控除
令和2年中に支出したふるさと納税について、寄付金控除を受けることができます。受領書を準備して下さい。
ワンストップ特例制度を利用すると申告不要ですが、確定申告をしたり、のべ6団体以上に寄附をしたりすると、確定申告による寄付金控除が必要です。
また、コロナウイルスの影響により中止等になった一定のイベント代金の返還を放棄した場合、その金額について寄附金控除の適用ができます。

◆生命保険料控除証明書、地震保険料控除証明書
令和2年中に支払った保険料について、所得控除を受けることができます。
10月頃に郵送されている証明書が申告に必要になりますので、保管をお願いします。

◆マイホームを取得した場合や、バリアフリー工事、耐震改修工事を行った場合
一定の要件を満たす場合、住宅借入金等特別控除などを受けられる場合があります。
「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」(借入金がある場合)の他、住民票、土地・家屋の登記事項証明書、請負契約書の写し、売買契約書の写し等が必要です。
※消費税率10%で住宅を取得し、令和元年10月1日~令和2年12月31日までの間に居住の用に供した場合、控除期間が3年間延長されます。
また、コロナウイルスの影響により令和2年12月31日までに居住の用に供する事ができなかった場合において、一定の要件を満たす場合は救済措置があります。

◆社会保険料控除や小規模企業共済等掛金控除
国民年金や小規模企業共済等掛金の支払証明書が必要です。
国民健康保険については、支払った金額の分かるものをご準備下さい。

◆医療費控除等
支払った医療費について、一定額を所得控除できる場合があります。
また、選択適用になりますが対象医薬品購入によるセルフメディケーション税制の適用もあります。
医療費や医薬品の領収書、保険金等の入金明細などをご準備下さい。

◆土地・建物の譲渡や株の売買
令和2年中に土地や建物、株式等の譲渡を行った場合、契約書(当初取得時契約書と、売却時契約書)や、譲渡費用(仲介手数料や印紙税など)の分かる領収書等をご準備下さい。
※特定口座を開設している場合、「特定口座年間取引報告書」をご準備下さい。

◆青色申告特別控除の適用要件の変更
令和2年分の所得税確定申告から、個人の青色申告特別控除額が、65万円から55万円に変わります(10万円控除の改正はなし)。
従来の65万円控除を受けるためには、電子申告又は電子帳簿保存を行う必要があります

◆新型コロナウイルス措置に係る給付金について
1)国から国民に一律10万円が給付された「特別定額給付金」:非課税
2)子育て世帯への臨時特別給付金:非課税
3)「持続化給付金」「家賃支援給付金」「雇用調整助成金」「休業協力金(東京都など各自治体)」:法人税又は所得税(事業所得等)課税対象

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